分析機器・科学機器遺産認定について
本制度について
「分析機器・科学機器遺産」の認定事業は、日本国民の生活・経済・教育・文化に貢献した貴重な分析技術/分析機器や科学機器を、文化的遺産として後世に伝えることを目的に、当工業会及び(一社)日本科学機器協会の共同事業として2012 年から2016年まで5 回にわたり実施され、合計77品が選定されました。
産・官・学の有識者 6 名(下記参照)の方々により、厳正に審議され、選定されたもので す。いずれも当時、世界に誇る機器・技術だったものであり、次世代に継承されるべき「科 学のちから」と言えるものです。
認定品についての詳細は各年度のページをご覧ください。
選定委員会
- 委員長:二瓶 好正 氏(東京大学名誉教授)
- 石井 格 氏(国立科学博物館名誉研究員)
- 石谷 炯 氏(財団法人神奈川科学技術アカデミー名誉顧問)
- 久保田 正明 氏(産業技術総合研究所客員研究員)
- 古谷 圭一 氏(東京理科大学名誉教授)
- 山崎 弘郎 氏(東京大学名誉教授)
認定基準
(1) 分析計測技術・機器(以下、分析機器)ならびに科学技術・機器(以下、科学機器)の発展史上重要で、次世代に継承していく大きな意義を持つもので、次の基準を満たすもの
- 対象とする分析機器又は科学機器の発展過程において重要な要素または段階を示すもの
- 国際的に見て分析機器又は科学機器の独自性を示すもの
- 新たな分析機器又は科学機器の創造に寄与したもの
(2) 国民生活、産業、経済、社会、文化の発展と在り方に顕著な影響を与えたもので、次の基準を満たすもの
- 国民生活の発展に顕著な役割を果したもの
- 日本の産業・経済の発展と国際的地位の向上に貢献のあったもの
- 社会、文化と科学技術及び機器の関わりで重要な貢献を示すもの
認定対象の分類
(1) 使用後も保存されている機器又は収集されて保存されている機器
(2) 技術や機器に関連する文書及び/又は試料類
認定証授与式
毎年展示会(JASIS)開催時に分析機器・科学機器遺産認定証授与式を開催しております。